どうもマッハです
今日は珍しく父、イチローさんのとの思いでを振り返ろうかと思います。

僕のお父さんの名前はイチローではありませんが。
元〇〇〇の家業名が一郎だったので
そこから転じてイチローと呼んでます。
コンプライアンス的に大っぴらには出来ないので
たとえ話を出すと、こち亀の両さんって警察官なので副業ができないので
別の戸籍で、浅草一郎という戸籍を使って副業をしています。

これは漫画からパクったのか、それとも偶然なのかわかりませんが。
今度お父さんに聞いてみようと思います。

さて、本題ですが
彼らは、時々お祭りなどでテキ屋を営み
生計を立てるのですが
僕も良くついていってたのを覚えています。
大半、焼き鳥を売りさばいていました。
子供からすると退屈なわけですよ。
日曜とか土曜の昼間っから酒飲んでタバコをふかしてるいかにも
強面なおやっさん達とご飯を食べながら的屋の裏でだら~としてるわですよ。
祭りも端から端まで歩いてたらやる事なんて特にないじゃないですか。
お金もあるわけじゃないし。

「父ちゃん~暇だよ~」
なんて言ったら大抵が

暇だったら適当にその辺死ぬ気で走って遊んでこい!
そしたら眠くなって暇どころじゃなくなるぞ!

なんて返答が帰ってくるわけですね。

「そんなの無理だよ~金くれよ~父ちゃん」

「うるせぇな!だったらその辺で焼き鳥食べたいなって歩きながら言ってこい!」

「え?なんでそんなことするの?」と聞いてみたら

お前が宣伝するんだよ!子供だったら違和感はないし、声が高いから
祭りの中でも良く聞こえるだろ!つべこべ言わないで宣伝してこい!ボケナス!

という事で、これが人生初めての労働。
イチローの提案で今で言う所の「ステルスマーケティング」をさせられた。

僕は祭りの通りを
あぁ~!!焼き鳥食べたいな・・・などと大声で独り言のように何度も言ってはあちこちを行ったり来たりしていた。
多分2時間ぐらいは稼働していた。

「父ちゃん~もう疲れたよ~休んで良い?」

おぉ、ボケナスのおかげで焼き鳥が売れてるぞ!
やっぱり父ちゃんは賢いな~!

なんて自画自賛をしていた。

「でもよ、いっちゃんいう通りだったな今日のアガリは結構良さそうだな!」
と、こわてものおじさんが笑っていた。

「父ちゃん~じゃあお駄賃くれよ~俺のおかげじゃん~」

「ちょっと待ってろボケナス、落ち着いたらな。」

というわけでいくらお駄賃がもらえるのかわくわくしていました。
だって、めちゃくちゃ焼き鳥売れてるんだもん。
子供の俺からしたそりゃ期待するよね。
1万円もらえるかな?
いやいや、1万円と言わず5000円かな?

しばらくして。

「おう、ボケナスお駄賃やるからこっちこい」

「うぉおあ~!待ってました!」

「はい、仕事の報酬な。」

「焼き鳥10本セット」

焼き鳥かよとーちゃん!
さっき焼き鳥食ったぞ!そりゃないぜ!

「うるせぇクソガキ!子供はこれで充分だ!」

という事で。
幼少期に親父にステルスマーケティングさせられてたお話でした。

今の時代でもステマは大事ですね。
ステマは悪いみたいな風潮がありますけど全然アリだと思います。

ほなまた。