髪は女の命、とはよく言ったものだがここ半年の私の髪のコンディションはオワコン化していた。大げさでなく本当にオワコンなのだ。虫の息といった具合であろうか。

これを読んでいる人の中にこれからブリーチしようか考えている人がいたら申し訳ないが、ブリーチは人類の敵、やらなくて済むならやらないに限る。私は赤い髪が気に入ってたのでわりあいマメに美容室に通っては枝毛カットやらトリートメントをして手入れをしていたがそれでもブリーチには勝てなかった。

そんな仮死状態をずるずると半年程続けていたが、ついにこのままではダメだ、就活もボチボチ始めたいし髪色を戻そう!と思い立ち、先月髪を黒に戻した。やりすぎて地毛の黒を通り越してなんなら青みがかった感じの色になったが、この色が思いのほか似合っており「ほう、私はどんな髪色・髪型でも似合っちゃうんだな…」と鏡の前でひとりごちることが増えた。いや結構本気でそう思っている。

そういえば髪色を戻して1つ変化したことがある。街中で道を訊ねられたり電車の行先を聞かれることが増えたのだ。もともと童顔で身長も低く話しかけやすいオーラが出ているのか知らないが、上京してから老若男女問わず絡まれていたが、舐められてはいけない…と謎の尖りを発現させ、髪を赤にしたところそれがパッタリ無くなっていた。
まあ当然と言えば当然のことだが本当に話しかけられる率が格段に上がった。これが吉と出るか凶と出るかは分からないがとりあえず前よりは話しかけやすい雰囲気になったのでお客様はドンドンお店に来て欲しい。あわよくば素敵な王子様が街中で話しかけてくれないかな、などと淡い期待を抱いてもいるが…