タイトル「公園の魔力について」
東京は野鳥が多い。先日、大変天気が良かったので上野公園を散歩(もちろん缶ビールは必携アイテムである)した。
不忍池周辺はファミリー、サラリーマン、外国人観光客と思しき集団でにぎわっていた。缶ビール片手に散歩していた私が言うのもアレなのだが、昼間から地べたに座り込み酒盛りをする怪しげな風体のおじさんたちもいた。そういう人たちは戦後闇市として発展してきた上野界隈の雰囲気を色濃くまとっている。上野の歴史を後世に伝える貴重な存在なのだろう。
という話は置いておいて、東京はマジで野鳥が多い。この規模の都市でここまで生き物の種類が豊かなのは珍しいと思う。鳩、スズメ、カラスを始めとしてムクドリ、カルガモがいる。鳥たちを眺めながら都会のバードウォッチングもなかなかオツなものだな…と思いつつ池を見やるとカワウとおぼしき鳥までいて驚いた。豊かすぎる。
私は東京のこういう大都会だけどたまに見せる自然にキュンとしてしまう。ある種のギャップ萌えだ。そもそも東京は”良い感じ”の公園が多すぎる、日比谷公園の豊かさにも井の頭公園の豊かさにも私は永久に勝てない。つい天気の良い平日には缶ビール片手に公園へ繰り出してしまう、そういう習性の生き物なのだ。
東京の公園にはそういう魔力みたいなものがある。私はその魔力に囚われ続けてしまう。今日も私はうす汚い格好で東京のデカ公園へ出かけていくのだ……